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2016 AUTOBACS SUPER GT Round1
「OKAYAMA GT 300km RACE」 REPORT

■ 2016 SUPER GT 第1 戦 参加に際して
2014 年度から車両規定が全面変更となり、各車両マイナートラブルなどに泣かされた2014 年、熟成が進んだ2015 年、そして2016 年度は著しく進化したマシンを一旦抑える目的にて外装部品の形状変更禁止、そして燃料リストリクターの小径化などがレギュレーションに盛り込まれた。
チームの体制は、継続してメインスポンサーとしてご協力頂いておりますエスロード株式会社様に加え、サブスポンサーとして本年度新たにクラフトスポーツ様にもご協力を頂き、車名も新たに#46 S RoadCRAFTSPORTS GT-R へと変更。
車両デザインは一部のみの変更に留め、ドライバーは2013 年から継続の本山哲のパートナーとして、あらたにGT500 ルーキーの千代勝正を迎え入れ、新タッグに。車両は昨年のチャンピオンパッケージであるNISSAN GT-R+ミシュランタイヤを用いて本年度も監督を務める大駅俊臣を先頭に、本山哲、千代勝正をはじめとするすべてのMOLA スタッフが一丸となってまずは1勝、そしてチャンピオン獲得を目指します。
シーズンオフの間にすでにテストを繰り返していた#46 S RoadCRAFTSPORTS GT-R と両ドライバー、チームスタッフは、万全な体制で開幕戦岡山に向かう事ができていた。







4月9日(土)公式練習 9:00-10:25(混走)10:35-10:45(GT500) 入場者数:9,600 人
天候:曇り コース:ドライ


朝のうちは雲がかかり、ひんやりと感じる岡山国際サーキットも、太陽が陽を出し始めると気温も上昇し、暖かい晴天の中2016 年初セッションとなる公式練習が9 時より行われた。
コースコンディションはドライ。9 時の開始と共にコースインした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のドライバーは本山から。
シーズン始めのセッションという事もあり、1 周でピットに戻ると各部入念にチェックされ、開始から約10 分後に再びコースイン、計測へと入った。タイムは1 分19秒237 のこの時点での3 番手。

その後再びタイヤを交換しアタックするがタイムは伸ばせずに開始から約50 分経過で#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のドライバーは千代に交代。
千代にはレースに向けたテストメニューが組まれ、1 分21 秒035 をベストタイムとして混走の時間帯の終わりを迎えた。
10 分間のGT300 専有走行時間を挟み、10 時35 分からのGT500 専有時間帯での#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のドライバーは千代。
千代はこの10 分間のGT500専有時間帯で予選に向けてNEW タイヤでのアタックを行う。しかしタイムは1 分19 秒301 とベストタイム更新とはならずにセッション終了をむかえた。

公式練習の結果は、#37 KeePer TOM’S RC F が1 分19 秒018 でトップ、2 番手は#12 カルソニック IMPUL GT-R で1 分19 秒164、3 番手に#39 DENSO KOBELCO SARD RC F で1 分19 秒186。
#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R は序盤に記録した1 分19 秒236 で5 番手という結果に終わった。
コースレコードである1 分19 秒008 に迫るタイムを各車マークしながら上位11 台までが1 分19 秒台というとてもハイレベルかつ、僅差での争いとなった。


■4 月9 日(土)公式予選 ノックアウト方式 ・15:10-15:25(Q1)   天候:曇り コース:ドライ 気温:23℃ 路温:27℃

このQ1 での上位8 台のみがQ2 に進出でき、8 台での争いの中からポールポジションが決定する。GT500 全車によるQ1 での#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のアタッカーは千代。
Q1 開始となっても、ほとんどの車両がピットで待機するも約5 分が経過したところで各車動き出す。#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代も周りの動きに合わせてピットアウト。
入念にタイヤ、ブレーキに熱を入れながら間合いを測る#46 S Road CRSFTSPORTSGT-R の千代は、計測3 周目で1 分18 秒885とこの日のベストタイムを更新すると、チームからタイヤを温存してピットに戻るように指示、他車のアタックを見守りQ1 の終了を待った。

Q1 の結果は、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R が1 分18 秒885 でトップ、GT500 ルーキーである#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代が自身初めてのGT500 クラス予選Q1 をトップで通過する結果となった。
2 番手に1 分18 秒918 の#1 MOTUL AUTECH GT-R、3 番手に1分19 秒004 で#39 DENSO KOBELCO SARD RC F、この上位3 台はコースレコード樹立でのQ2 進出となった。

■4 月9 日(土)公式予選 ノックアウト方式 ・15:55-16:07(Q2)   天候:曇り コース:ドライ 気温:23℃ 路温:32℃

いよいよ2016 シーズン最初の最速ポールポジション車両がQ1 を突破した車両8 台の中から決定される。コースコンディションはドライ。トヨタ5 台、ニッサン3 台による激しいポールポジション争いは開始後約5 分後に各車が動きだし、開始となった。
#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のQ2 アタッカーである本山も周りの動きに合わせてコースインすると、タイヤとブレーキを温めながら十分な間合いを取り、計測3 周目にアタック、タイムはQ1 のベストタイムをはるかに上回る1 分18 秒419 とこの日のベストタイムを更新すると、Pit に戻りQ2 を終えた。


2016 SUPER GT Rd1 OKAYAMA GT 300km RACE の予選結果は、昨年、自身が樹立したコースレコードを1 秒近くも上回る1 分18 秒126 をたたき出した#37 KeePer TOM’S RC F が昨年に続いて開幕戦のポールポジションを獲得。
2 番手は1 分18 秒268 の#6 WAKO’S 4CR RC F、3 番手に#1 MOTUL AUTECH GT-R で1 分18 秒372、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の1 分18 秒419 は4 番手となった。終わってみればQ2 全車が1 分18 秒台のコースレコードというとてもハイレベルな戦いとなった。


  


■ 4 月10 日(日)フリー走行9:00-9:30 入場者数:19,000 人   天候:曇り コース:ドライ 気温:15℃ 路温:18℃

前日同様に雲が多く肌寒く感じる決勝日の朝、9 時から30 分間のフリー走行が行われた。
#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R はこのフリー走行で、レースに向けて昨夜変更されたセッティングの確認と燃料を搭載しての車両、タイヤバランスの確認が予定として組まれていた。スタートドライバーは本山。
タイヤを温めながら常に上位タイムで周回を重ね、途中2 度の赤旗中断がありながら17 分が経過したところで#46 SRoad CRAFTSPORTS GT-R のドライバーは千代へと交代。2 度目の赤旗中断は9 時30 分に再開され、5 分間の延長でセッションは残り5 分とされた。
計測に入った#46 SRoad CRAFTSPORTS GT-R の千代は1 分22 秒003 のこの時点でのトップタイムをマークすると、最終ラップに1 分21 秒900のこの日のベストタイムをマークして決勝日朝のフリー走行のチェッカーを受けた。
 
 決勝日朝のフリー走行の結果は、セッション終了間際に1 分21 秒771 をマークした#39 DENSO KOBELCO SARD RC F がトップ。
 2 番手は#6 WAKO’S 4CR RC F の1 分21 秒814、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R は1 分21 秒900 の3 番手タイムで決勝日朝のセッションを終えた。


■ 決勝レース 14:40- 82LAP 天候:曇り コース:ドライ 気温:20℃ 路温:26℃


相変わらず雲が掛かりながらも、時折日差しが差し込む開幕戦岡山のスターティンググリッドであった。
昨日の予選で4 番手を手にした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のグリッドは、開幕戦とあって多くのお客様で賑わいを見せていた。


#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R のスタートドライバーは本山。
予定通り14 時40 分に警察車両先導によるパレードラップが開始となり、その翌周にフォーメーションラップ、そしてシグナルがグリーンになると2016 SUPER GT 開幕戦のスタートとなった。
大きな混乱もなく各車スタートを切る中、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の本山もスタートポジションの4 番手をキープしてレースは進められた。
前を走る3 番手の#1 MOTUL AUTECH GT-R に対し約1 秒から2 秒の差を保ちながら後続5 番手の#12 カルソニックIMPUL GT-R との差を3 秒、4 秒、5 秒と広げていく。
しかし、タイヤが消耗し始めた12 周辺りからは3 番手#1 MOTUL AUTECH GT-R との差は少しずつではあるが広げられてしまう。
  というよりは3 番手の#1 MOTUL AUTECH GT-R が2 番手の#6 WAKO’S 4CR RC Fとの差を縮めていると言った方が正しいであろうか、上位4 台と5 番手#12 カルソニックIMPUL GT-R との差はすでに8 秒以上も広げられる展開となっていた。

  

               

20 周目、トップ快走を続ける#37 KeePer TOM’S RC F は2 番手との差を5 秒に広げ、#6 WAKO’S 4CR RC F と#1 MOTUL AUTECH GT-R が0.5 秒差で2 番手争い、そこからさらに5 秒離れて4 番手#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の順でレース上位陣が形成されている。
勢いを見せる#1 MOTUL AUTECH GT-R とは逆に、この頃から#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の本山からは、思ったほど上昇してこない路温に対してタイヤが苦しいとピットに訴え始めていた。しかしながら、本山もその状況の中で出来る限りのプッシュを続け、前3 台に食らいつく。
28 周目、激しい2番手争いに決着がつき、3 番手に#6 WAKO’S 4CR RC Fと4.5 秒差で4 番手#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R、5 番手はすでに15 秒以上後方という状況に。
タイヤが厳しいと訴えられていたピットでは、予定より早めてピットに入れる作戦に変更、後半スティントは違う種類のタイヤをチョイスする事、その時がくるまでプッシュし続ける事が本山に伝えられ、本山もそれに応えるように、前に離される事なくプッシュをし続けた。
そして36 周目に周りの状況を見て#46 S Road CRSFT SPORTS GT-R の本山にピットに入るように急遽指示が出された。ピットも準備は整い#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の本山はピットイン、タイヤを4 本交換、燃料給油、そしてドライバーは千代に交代され、素早くピットアウトした。


     

この時3 番手の#6WAKO’S 4CR RC F との差は約6 秒にまで広がってしまっていたが、38 周目に#6 WAKO’S 4CRRC F がピットアウトした時点で、この差は3 秒にまで縮められていた。この事はすぐに#46 SRoad CRAFTSPORTS GT-R の千代に伝えられ、先にタイヤに熱が入っていた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R は42 周目にはその差を約1 秒にまで詰め、白熱した3 番手争いへと発展する。
  何度も#6 WAKO’S 4CR RC F の背後に迫る#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代であったが、簡単には前に出させてはもらえない。48 周目にはその差は0.2 秒、そして50 周目にはサイド・バイ・サイドに持ち込むも、ここでも先行を阻止されてしまう。
  圧倒的に勢いのある#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代はその後も再三に亘り猛アタック、そしてついに52 周目にヘアピンで仕掛けるとオーバーテイクに成功、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R は3 番手に浮上した。
  勢いに乗る#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の次の標的は2 番手を走行している#37 KeePer TOM’S RC Fで、その差は15 秒以上に開いてしまっていた。しかし諦めない#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代は、コンスタントに1 分23 秒台で走行を重ね、その差を56 周目には11 秒、60 周目には9 秒、63 周目には7 秒とみるみる縮め、69 周目にはその差1 秒と射程圏内に捕らえていた。
  猛アタックを続ける#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代であったが、残り10 周となった72 周目には0.4 秒差まで追い詰めるも、やはり前には出させてもらえない。4 番手以降の後続車との差はすでに30 秒以上離れている展開に#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の千代には前しか見えていなかった。
  テール・トゥ・ノーズ状態のまま、攻める#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R、守る#37 KeePer TOM’S RC F といった攻防に場内の目はこの2 台のバトルに釘付けとなる。そしてこのバトルは最終ラップまで行われるも、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R の先行は許される事なく82 周のチェッカーを受ける事となった。

  
 

     

SUPER GT 開幕戦“OKAYAMA GT 300km RACE”の結果は、3 番手スタートの#1 MOTUL AUTECH GT-R が序盤の追い上げから後半まで安定した走りを見せ見事開幕戦を制した。
   ポールポジションスタートを切った昨年の覇者#37 KeePer TOM’S RC F が終盤攻めたてられながらも、最後まで2 番手を死守、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R は、あと一歩及ばずの悔しい3 番手ではあったが、シーズンを表彰台スタートとする事ができた。

■OKAYAMA GT 300km RACE GT500 RESULT

Pos No Machine Driver Time/Diff Laps Best Laps Tire
1 1 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生 / ロニー・クインタレッリ 1:56'22.730 82 1'21.567 MI
2 37 KeePer TOM’S RC F ジェームス・ロシター / 平川 亮 15.334 82 1'20.887 BS
3 46 S Road CRAFTSPORTS GT-R 本山 哲 / 千代 勝正 15.756 82 1'21.829 MI
 

■本山 哲 選手 コメント
レースウイークを通して、千代の素晴らしい走りがすべてだったと思います。チームに加入してから、速く走れるドライバーだと思っていましたし、期待もしていました。
レースの前半は路面温度が上がらずに思ったようなプッシュが出来なかったのですが、後半はチームが路面状況に合うタイヤをチョイス出来た事により、タイヤも、マシンも、そしてドライバーもベストなパフォーマンスを発揮してくれました。
残念ながら優勝する事は出来ませんでしたが、シーズンのスタートとしては良いレースだったと思います。これは両ドライバー含め、チームスタッフ全員がシーズンオフの間に十分に準備をしてきた事の結果だと思います。
チームのポテンシャルに不安はありませんので、レースではチーム全員が常にトップを意識して戦います。開幕戦で表彰台を獲得し、幸先のいいスタートを切れた事でチャンピオンシップも良い状況で戦っていけると思いますし、早く優勝を手にしたいです。応援よろしくお願いいたします。

■千代 勝正 選手 コメント
週末を通してマシンの調子は常にいい状態で、その中でもルーキーである自分に対して本山選手をはじめ、チームの皆さんが一生懸命フォローし続けてくれて、自分自身でも予選直前まで本山選手との走りを比べ、どうしたら早く走れるか改善部分を考え続け、挑んだQ1 で、予定通りのタイミングで自分なりにベストなアタックができてホッとしています。
レースでは後半スティントを担当しましたが、タイヤの選択が成功して追い上げる事ができました。最後の37 号車とのバトルでは決定打に欠けてしまいましたが、車の限界まで攻めきったつもりです。
まずはGT500 クラスでの参戦が決まってから、今日までずっとフォローし続けていただいた本山選手とチームの皆さん、そしてサポートして頂いている皆さんに表彰台という結果で恩返しが出来て良かったです。
なにより、レース後に本山選手に褒めてもらえた事が一番嬉しかったです。今回の自信と課題をバネに第2 戦の富士でも良い結果を出せるように頑張ります。

■大駅 俊臣 監督 コメント
初めに、2016 年度シーズンも多くのスポンサー様方々のサポートにより開幕戦を迎えることが出来ましたことを心よりお礼申し上げます。今シーズンよりGT500 にステップアップしてきたルーキー千代が予選Q1 トップ通過。センセーショナルなパフォーマンスを発揮してくれました。
決勝レースでは選択したタイヤがコンディションに合っていなかったため本山のスティントでは苦しい展開となりましたが、本山の的確な判断により2nd スティントのタイヤを変更し見事表彰台を獲得できました。
今回開幕戦からエース本山、ルーキー千代のコンビネーションが見事に噛みあい良い流れを作ることが出来ました。
そしてチームもシーズンオフから準備をしてきた結果が表れたこのレースで手ごたえを感じています。ドライバー、エンジニア、メカニック。全スタッフが高いモチベーションをもって開幕戦を戦えました。
次戦富士もしっかり準備して連続表彰台を目指します。今シーズンも応戦よろしくお願いいたします。