#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、オートポリスで15位完走
開催日 2018 年10 月20 日(土)~10 月21 日(日) 場所 : オートポリス[大分県日田市]
レース名 AUTOPOLICE GT 300km RACE 4.674km x 65 周、 参加台数:15 台 (GT500 クラス)
天候/気温 10 月20 日(予選日):晴れ(気温:15℃) 10 月 21 日(決勝日):晴れ(気温:17℃)
来場者数 10 月20 日(予選日):10,550 人 / 10 月21 日(決勝日): 20,380 人 計30,930 人
【公式予選】
MOTUL AUTECH GT-R、予選14位
SUPER GT第7戦がオートポリスで開催。オートポリスは九州地方最大のサーキットで、2016年は熊本地震の影響でキャンセル(代替戦としてもてぎで2レース開催となった)されたが、SUPER GTの前身である全日本GT選手権のころからシリーズ戦に組み込まれている。開催時期はシーズン序盤に移ることもあるが、今シーズンはチャンピオンシップも佳境に入った第7戦での開催となった。#23 MOTUL AUTECH GT-Rは前戦SUGO大会で4ポイントを獲得し、ランキングトップとは22ポイント差の6位で今大会を迎えることに。最終戦にむけて、必勝を誓ってオートポリスに挑んだ。
公式練習は、セッション開始時点の気温が11℃。路面温度も25℃までしか上がらず、肌寒さを感じる中での走行となった。#23 GT-Rは、クインタレッリと松田がそれぞれ15周を走行。松田の記録した1分34秒818がチームとしてのベストタイムに採用されたが、トップと約1.7秒差の15位となった。しかし、午後になれば気温・路面温度も上昇し、タイヤのパフォーマンスも上がると予測。さらにセットアップを煮詰めて予選に挑んだ。
午後2時54分にGT500クラスのQ1がスタート。気温は15℃、路面温度は34℃まで上昇した。15分のセッションの中で、残り時間が7分に差しかかったところで#23 GT-Rはコースイン。Q1を担当するクインタレッリはコースインラップからしっかりとタイヤを温め、計測3周目に1分34秒055をマーク。午前中の自己ベストタイムから0.9秒縮めてみせたが、ライバル勢のタイム更新も大きく、結果は14位。Q2進出を逃し、決勝レースへは14番グリッドから挑むこととなった。
■NISMO鈴木豊監督のコメント
「午前中はタイヤに対しても条件が厳しく、予選のタイミングになってだいぶコンディションが変わり、フィーリングは良くなっていたのですが、ライバル勢が速かったです。ただし、予選一発の速さではこのような結果になりましたが、決勝はレースアベレージで大きく順位が変わってきます。SUGOでも、予選では大きく差をつけられましたが、レースペースは上位陣とあまり変わりがありませんでした。そこに期待を持って、決勝へは気持ちを切り替えて臨みます。自分たちにできることをやるだけです」
【決勝レース】
7位まで追い上げるもペナルティで後退、15位完走
決勝日も、前日に続き秋晴れの空が広がった。空気は冷たいものの日差しは強く、決勝レースのスタート時には気温は17℃、路面温度は36℃となっていた。
SUGOでは久々に松田がスタートドライバーを務めたが、今回はクインタレッリがスタートを担当。オープニングラップで1台をかわし13位に上がると、9周目に12位、18周目にはポイント圏内の10までポジションを上げた。20周目を走行中に、GT300のマシンがコースわきでストップしてしまったことから、セーフティカーが入ることに。25周目からレースが再開すると、#23 GT-Rは前に#12 GT-R、後ろに#24 GT-Rと、日産勢に挟まれる形でバトルを展開することとなった。
30周を終えたところでピットイン。松田に交代するが、このピット作業で#12 GT-Rの逆転に成功した。翌周にピット作業を行った#24 GT-Rの逆転は許したものの、ほぼ全車がピット作業を済ませた時点で再び10位となった#23 GT-Rは、6位のマシンから続く大集団の中でポジション争いを展開していった。しかし46周目、前を走る#24 GT-Rをオーバーテイクし、そのまま#6 LC500をかわそうとした松田は、そのすぐ横につけていた#8 NSX-GTと接触。相手がスピンしてしまう。この接触でいったんピットに戻ってきた#23 GT-Rはタイヤを交換して再度コースイン。この後、接触に対してドライブスルーペナルティが科され、最終的に15位完走という結果になった。タイトル争いで上位につけるチームがポイントを獲得したため、#23 GT-Rはトップと28ポイント差の9位となった。
■NISMO 鈴木豊監督のコメント
「ほとんど最後尾という位置から、ドライバーの2人は本当によく頑張ってくれたと思います。ピット作業にもミスはありませんでした。最終戦の前にタイトル争いの権利を逃してしまうという、応援してくださっている皆さまに、本当に申し訳ない結果となりました。今年は優勝もできましたが、どちらかと言えば反省すべきレースが多いシーズンで、我々の力不足が、今回のような大事なレースでも出てしまいました。最終戦までのインターバルは短いですが、できる限りのことをして、来年につなげるべくいいレースができるよう頑張ります」
■松田次生のコメント
「後半スティントに入って多くの周回数をこなしていましたし、タイヤもそれほどいい状況ではなかったのですが、それは相手も同じで、なんとか合間を縫って前に出たい、抜きたいという気持ちが強すぎました。8号車に接触してしまい、相手のチームにも申し訳なく思っています。ただ、あそこは行くしかない状況でした。残すはもてぎだけとなりました。先日のテストも悪くなかったので、しっかりと勝ってシーズンを締めくくれるよう頑張ります」
■ロニー・クインタレッリのコメント
「前半スティントは少し順位を上げることはできましたが、周りとほとんど同じペースで、どんどんと前に出ていけるほどの力はありませんでした。ピット作業はうまくいって1台はかわせましたが、そのあと次生もすごく頑張ってくれましたが、このような結果になってしまいました。チャンピオン獲得の権利を持たずに最終戦に挑むのは2010年以来となり、残念ですが、最終戦ではしっかりと速さを見せるレースをしたいと思っています」